140字では書けない

アラサー異常独身男性

想像していたよりも未来は小説的だね

入社して間もない頃、定年までの公私含めたイベントを記した未来年表なるものを
経営者の前で発表する機会があった。

ご多分に洩れず、当たり障りない内容を作成してみんだで発表した。
発表後はその年表をどこかにやってしまい、今日の夕方まで存在を忘れていたのだが、部屋を掃除していたら見つけてしまった。

年表を見てみると、2020年は仕事面は特に記載が無く、「オリンピック中の東京を撮影する」という
しょっぱいプライベートが書かれていた。

実際は撮影したいという拘りはなく、年代を象徴するそれっぽいイベントだから空白を埋めるために書いただけだったと思う。
当然のように実施されると思っていたんだろうが、延期となった理由は当時の自分には想像もつかないだろう。



新型コロナ関連ニュースが溢れる前の、2020年1月以前の空気を思い出せずにいる。
どうせ1ヶ月後には忘れてしまうようなゴシップ記事やバズり投稿に気を取られる余裕があった。

今や我々に、下らぬ情報を消費する時間と金の余裕は無くなりつつある。

厳粛な空気にいつの間にか支配され、息が詰まりそうになっている。

少なくとも独身である私は「不要不急のイベント」で休日を過ごし、それによって生かされていた。

訳のわからないマンションの一室でマッサージを受けて快感を貪っていた休日のひとときは、平日のバカ会社で耐え抜くためのガス抜きだった。


今はもちろん行けない。
「大切な人を守るため」だ。それは分かっている。
家の中でできる不要不急な活動(つまらんブログを書く等)を私はやる。

数年後自分が読み返して少しでも価値ある暇潰しに繋がると信じて…