140字では書けない

アラサー異常独身男性

【婚活#2】弱者男性だからトークができない

集合5分前に某チェーン喫茶店の駐車場に滑り込んだ。

 

ブルッ、とスマホが揺れる。今日会うAさんからタイミングよくメッセージが入る。
駐車場のどの辺りにいるかを聞かれ、駐車した位置を答えて車を降りる。

・・・・・・・。

 

辺りを見回すが女性は来ない。不安が増していると、後方から「gさん(仮称)ですか?」と声をかけられる。

身長165cm、色白、細身、黒髪の小綺麗で育ちが良さそうな女性だった。

何かと政治的に正しい物言いを求められる世の中だが、もし炎上を恐れず彼女の第一印象を本音で語ると・・・「ぱんっぱんっしたいぞう!!!」

 

・・・またそうやって僕を軽蔑するんだろ?なぁ?
ルッキズムに反対する女性活動家も、日本人男性を殊更にこき下ろしていたフェミニストもどきも、結局「本能(子宮)でイけるかどうか」で異性の対応に差をつけているのだからお互い様だよね何なら僕はあなた方と違って自分の無謬性に立ってネットで誰かを責め立てたりしな

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前回と比べてすごくちゃんとした人(語彙力が12歳)が来たので、思想性が強い部分をできるだけ誤魔化して健常な30歳男性として振る舞えるように集中した。

 

Aさん「なんか・・・プロフィールでは共通点がいっぱいあったのに、何話そうか忘れちゃいました」

ぼく「結構共通点ありましたよね・・・。えっと、えっと・・・」

Aさん「・・・」

ぼく「・・・いぐっ!!」

 

僕はそこから幾つもの話題を出しては次の話題に写った。
お互いの青春時代に全盛期だったバンド、某バンドメンバーが数年前に消息不明になったこと、学生時代に見たアニメ、Twitterの婚活アカウントの悲惨さのこと、勤務先、プログラミング、S&P500と個別株投資のこと・・・・

弾が1~2発しか入っていないピストルを何度も拾っては撃ち切って捨てるような、うまく表現できないがそんな徒労感を覚えた頃に時計を見る。
店に入って40分が経っていた。

会話をリードしたことがない弱者男性なので、自分だけが話しているような気分がして
不安だけが募った。前回のように、お互い笑顔も少ないトーク時間では無かったというように思える。

今日はお互い初対面で気を遣っているので、疲労感が溜まる前に帰りたい・・・
自分の勝手な気持ちで解散を提案すると、彼女も同意した。
彼女も早く帰りたかったのだろう表情が見て取れた。死。

会計は私が全額払ったが、会計後にAさんが半額分を渡してきてくれて心遣いに感動した。前回女性とは何から何まで違う。。

レジに向かう僅かな間、立ち上がったAさんのプロポーションをねっとりした目でチェックする。細身なのに安産型だった。性癖に刺さる型(モデル)だった。


解散後、彼女から先にメッセージをくれて「また会いたいと思ったら連絡くださいね」とのことだった。最初から最後まで礼儀を欠かさない素敵なAさん。まめすぎる!
僕も見習わなければ。

Aさん、三十路を過ぎて性欲と恋愛感情の区別がつかない男性はスルーして
まともな男性と幸せになってね。