140字では書けない

アラサー異常独身男性

不幸の連鎖販売

昨年の夏、中学同級生(女)と10年ぶりに食事をした。
その際に、彼女はネットワークビジネス(要はねずみ講)の勧誘をしてきて、思いっきり否定したらその後は普通に接してきた。

甘い僕は実家のことや仕事の悩み(弱味)を話してしまった。
その後向こうから連絡は無く、自分と会ったのは勧誘目的でしかなかったことを理解した。

お互いの近況で盛り上がった時間も、結局はネズミ講のための導入にしか過ぎない。
結果的にはそうだったのだが、1年前は事実を認めきれなかった。
当時の仕事にまつわる悩みをお互いに話して、盛り上がった時間の全てが打算に基づいたものではないと願いたかった。
まぁ、こういう甘い考えだからダメ男なんだろう。

今年休職した折に、悩んだ末その子に近況報告した。
私の仕事の悩みを真剣に聞いてくれた彼女の全てが打算ではないと思って、
向こうはとっくに興味はないだろうと無いだろうと思ったけれど、仕事の悩みを聞いてくれた友人と同じように簡潔に報告した。

向こうからは、実家で休んでる間に食事に行こうと誘ってくれた。
しかし直前になってやはり怪しい話が出た。私や彼女と同級生で、既に勧誘済みの同級生(女)がいて、その子も食事に参加するけどいい?と連絡してきたのだ。
2人揃って勧誘される流れしか見えず、私は直前でドタキャンした。
やたら日程の調整に時間がかかってたのはそういうことだったんだね。

 

彼女が蟻地獄に嵌まったきっかけは些細なことだろう。
結婚適齢期に数年付き合った恋人と悪い別れ方をした。
空白を満たせる趣味を持っていなかった。
人との繋がりが欲しかった…
だからって許す気はない。それ以降、私に会社以外で話しかけてくる女性は全て営業または詐欺だと思うようにしている。
偏った女性観であると自覚はあるが、ことキモダサ男にはあながち間違いでもないだろう。
それがきっかけのような形で、残りの休職期間はお金だけは信用できると思って投資信託の勉強をした。結果的には良かったかもしれない。(完)