140字では書けない

アラサー異常独身男性

そうだ、マッサージ店(風俗)に行こう(2)

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記事を上げてから半年も放置してしまいました。すんません、
初めてスケベマッサージ店(合法営業)に行った記念すべき6月某日の話です。

一般的には、平凡な日本企業で入社して数ヶ月の新卒は業務の手伝いが主で、大した仕事はしていない。
しかし、体力の無い私は慣れない社内手続きを覚えるだけで疲労し、少し残業をするだけで帰宅後すぐに寝てしまうこともよくあった。

「次は金山 金山です。地下鉄線へお越しの方はお乗換えです・・・」
慌てて電車を降り、地下鉄へ乗り換える。
全く・・・休みの日くらい仕事のことは忘れたいのに、気づけば頭の中は仕事のことばかり。
恋人も趣味もまともに持てず、「オンとオフの切り替え」ができない24歳ダメ社会人。何もかもが無理すぎる。

6月半ばに差し掛かっていたが、梅雨は始まっていない。
春の気配を引きずった生ぬるい風を感じながら、最寄り駅からマッサージ店まで歩いた。
決して繁華街ではないエリアにあるため、もし気に入れば人目を気にせず来店できる。
まぁ、知り合いに入店を見られても失うほどの社会的信用などは無いが。


店の前にたどり着くと、「大人の隠れ家!70分14000円!!!」という日焼けした広告がデカデカと貼ってあった。
「隠れ家」なのに慎ましさがない。
恐る恐るドアを開くと、気持ちの良い挨拶とともに坊主のスタッフが現れる。
「いらっっしゃいませ!!今日はご予約いただきましたか?」

スタッフさんの挨拶を聞いたときに「あっ、やってしまった!」と思った。
予約をせずに衝動的に店まで来てしまった。
思春期男子のような衝動性欲で田舎から大都市に来てしまう24歳、あまりにも間抜けすぎる。


わたし「あ・・・予約してないです。ごめんなさい。今紹介できる女の子っていますか?」
スタッフさん「いえいえとんでもない!この時間帯ですと○○ちゃんが施術・ルックスに定評がありますね~」
ということで、いきなり巨乳ギャルのMさんを紹介してもらった。テンポが良い。
Mさんの準備が済むまで待合室で時間を潰す。


スタッフのお兄さんから話を聞くと、土曜の午前からマッサージ予約をする客も結構いるらしい。
今日はたまたま運よくアサイしてもらったが、休日では人気スタッフ(リピーターが多い・特に若い素人ギャル等)はすぐに予約完売してしまうとのことだった。
というか、常識的にはこういう店には予約して行くべきですよね・・・
(この店の繁盛ぶりは後に身を持って味わうことになる)

では、今回予約をとらずに紹介されたMさんは地雷ではないのか?
そんな不安が胸に広がったが、以下の3点を頭に思い浮かべて考え直す。

・少なくともスタッフの応対は非常に丁寧で、外国人経営のマッサージ店での応対とは比べるまでもなく圧勝。彼が紹介してくれたギャルなら信用できる(願望)

・風俗業種の中でもマッサージ店は「ライト」なサービス形態であるため、
ド直球の風俗は嫌だが普通のバイトよりは稼げるという位置づけ。
女性の応募者の裾野が普通の風俗より広く、地雷も少ないはず(願望)

・店の内装が高級感があり、素人目でも結構な資金投入をしていることが分かる。、
開店したのがつい最近だから、少なくとも店の評判を落とさないレベルの女性を揃えているはずだ(願望)

無理やりこじつけて自分を納得させていると、スタッフさんから声をかけられる。
「お客様、ご準備ができました」

 
やたら接客が丁寧なスタッフさんに連れられ、私はカーテンで仕切られた廊下の前に
立たされた。
このカーテンの向こう側にスケベマッサージ店で「初めての相手」がいる。
緊張の一瞬。

「それでは、お楽しみください!11」


カーテンが開かれると、目の前には私好みのギャル系女性が立っていた。

「初めまして。今日はよろしくね^^」

 

 



その後、初めてのオイルマッサージ・言葉責めで"目的"を果たした私は、
気がつくとMさんの胸に埋もれていた。
「イヒッ・・・いいです~~~ギャルなMさんのおっぱいすごいですぅ~~
お尻派の僕だけど会社のストレスが無くなるぅ~~ぶわっ」
「もう・・・このM男が!よしよし。今日は仕事を忘れておっぱいを吸いなさい!」
この男女、ノリノリである(誇張してません。この楽しさが伝わりますか?)

スタッフのお兄さんの提案に狂いは無かった。
予約をせずにこのレベルの女性・サービス、怪しいアジアンマッサージ店と
比較したら圧勝だった。

ギャルのMさんに名刺を貰った後、また来るね!とハグをして別れた。

坊主スタッフさんに「ご満足いただけましたか?」と聞かれ、私は「大満足ですぅ!!星5つです!!!」と答えた。


この時は自分だけの「隠れ家」を探し当てたような喜びに浸っていた。
自分が働いた金で気分転換をする、本来は何も疚しいことはないのだ。
人には言えないけれど、ぱっとしないキモ社会人なりに気分転換できる休日の過ごし方。
それを見つければダメな自分でもなんとかこれからやっていけるんじゃないか、そういう淡い期待まで抱いた。
しかし、どんなお店でも「地雷」がいること、人はサービスに慣れてしまうことはこの時頭に無かった。


「ラーメンでも食べて帰るか」
梅雨が始まりそうで始まらない6月の空を見上げ、私はゆっくり駅まで向かった。(終わり)

 

(追記)

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