140字では書けない

アラサー異常独身男性

春の歌 愛と希望も

今年の3月末で、入社して丸n年が経つ。
他の会社ならとっくに後輩の面倒を見ているだろうか。未だに正社員で最年少者は私のままで、新入社員の配属は今年も期待できそうにない。


けれど、今は職場カースト最底辺を脱却した。人員補充で入ってきた派遣さん(20代男性)がいるからだ。


今、派遣さんに四苦八苦しながら仕事を教えている。ちなみに、私の退職による業務引き継ぎなどではなく、戦力だった派遣さんの退職に伴い、後任として入社した。

新しい派遣さんは仕事を説明した後に「なるほどですね」と言い、その度にイラッとしてしまう。
まともに敬語が使えないことも苛ついているが、事を教える経験が少ないことによる自分の力不足を痛感する。

未だに阿吽の呼吸と経験で回されている前時代的職場のため、そもそも仕事を教えにくいったらありゃしないのだ。 そんな環境にn年漬かって、最近はそれが日常になりつつある。

ふと、辞めた派遣さんを思い出す。


昨今の人手不足では、私がいるような陸の孤島の無名企業に優秀な人が来るはずがない。
辞めた派遣さんも最初は能力的に心配されていた。
しかし、最終的には戦力になって働いていただいた。もう辞めちゃったけれど。


次の人も戦力にしてみせる。そして、勢いで私の業務の大部分を引き継がせてやる。そして、私は辞める。もう私に残された時間は短いのだから。私の代わりに人生を浪費してください。