140字では書けない

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「教養」の重み(2)

【ヨコの比較】

前回の「タテの比較」では同じ学校の「格」が過去(1992年度)と現在においてどのように変化したかについて注目した。

ある学校に注目した場合、同世代の中での相対的地位は20年前よりも明らかに低下した。

しかし、その相対的地位が下がってもその影響をモロに受ける学科とそうではない学科があると。

今回のエントリーでは同じ学校内でも他の学部との比較をする。

 

唐突だが、うちの学校の自慢の工学部などは就職がよいことで知られている。

これは静大に限ったことではなくてどこの大学の工学部も就職はいい(静大は確かに工学部の中でも上のほうだけど)

工学部の進路の豊富さは、工学部の設置が国の政策と関わっているからだ。

・そもそも工学部がなぜ理学部や農学部よりも定員数が多いのか?

・なぜ全国各地に工学部が設置されているのか?

これらの理由は技術立国として大量のエンジニアを養成する必要があったためだ。理学部や農学部がない地方大学はたくさんあるが、工学部はそこらじゅうにある。

例えばうちの大学の理学部や農学部は定員が少ない。定員が絞られているため(一学科につき40人とか)、難易度では工学部よりも1,2ランク上がるくらい難しい。

難しかったら工学部よりも卒業後の待遇はいいか?というと簡単に言い切れることではないが、工学部よりも就職では苦戦することが多い。

一方工学部は産業界とのパイプが強いため、真面目に勉強していれば割と手堅い進路が得られる。そもそも、産業界で活躍してもらうために学部を設置しているようなものなのだから他の学部よりは明らかに「将来のコース」が整えられているのももっともだろう。

まとめ 

入試難易度の高さ=就職のよさではない。専攻が重要なファクターになる。

 

で、前置きが長くなったがうちの学科はどういう系譜の学問なのかというと「教養部」の前身の影響をモロに受けているわけです。

過去において、旧教養系の学部は「総合情報」とか「環境」とかいうキーワードに置き換えられて改組されている。

【改組の歴史】
旧教養部→総合科学部(1974年)広島大
旧文学部→人間科学部(1972年)大阪大

旧教養部→総合人間学部(1992)京都大

旧教養部→情報文化学部(1993年)名古屋大
旧教養部・旧工学部情報系学科→情報学部(情報社会学科)(1995年)静岡大

「教養」ってのは元々工学部みたいに潰しが利く学科ではなかったが、前のエントリーでも言ったように大学生が少なかった頃は、「大卒」自体にレア感があった。

でも今は違う。「教養」学んだだけの奴はいくらでもいる。

で、その大勢の中で戦うってなると学業とあまり関連しない個人の能力(コミュ力とか)が就職においてすごく影響するからコミュ症の自分には非常に辛いと思いました。

ID系(教養系)にいく場合、差別化できる知識って何があるのか?

社会調査とかだと思うんでけど、それ専門ってわけじゃないですし・・・

なんかID批判っぽくなってしまったんですが、ISコースにいるだけで就職有利になるなるわけでもないとも思っている。

 

ところで、学業と関連が薄い個人の能力って何だろうなぁ

バイトリーダーやるくらいの甲斐性とか、グループワークで上手にリーダーシップ取れたりとか、リア充キモオタ関係なく人と仲良くなれるとか、・・・?

専門性が強い学部でも上のような能力とかって必要だと思うんですが、どれも簡単に得られる力じゃなくないですか?

多分全力でそういう力を鍛えても、僕はマイナスが0になるだけで、コミュ力強者でボランティア運営とかに携わってたり、バイトリーダーやるような奴と同じ土俵に立ったらカスみたいなもんだと思うんです。

なんか、大学入学以前の時点からそういう奴らとは差を感じるので、絶対同じ土俵に立ちたくない。理工系の土俵に立ってもなお、理工系でそういうコミュ力おばけな奴とエンカウントしたなら清々堂々負けたな、って納得できる。

プライドが高いんだよな、僕は。

 流れぐちゃぐちゃですか、そんなわけで自分はISっすね(雑

IDになったら受験勉強の貯金生かして公務員かなぁ。ムズいけど。