140字では書けない

キモくてダサい休職希望者

同窓会(2018.8.12)

(過去日記をもとに掲載。初めに言っておきますが、とりとめがありません。)

昨日は中学の一部メンバーで同窓会をした。
遡ること7月初旬、初恋の相手であるA子からいきなり同窓会のLINEグループに招待された。

A子とは全く連絡を取っていなかったが、SNS経由で6月ごろに繋がり、そして今回の盆休みの同窓会の存在を聞かされることになった。
参加者を確認すると、女性が10名弱で、男性陣がごく少数(結局当日は私一人だった)という歪なメンバー構成だった。
話題に困るのではないか。行くかどうか迷った。

地元にいる友人に声をかけたが、参加者を教えたところ「やっぱ無理」と回答された。
僕の地元の友人は堅い人間が多く、地元の昔ヤンチャをしていた人間とは距離を置きたがる傾向にある。

僕は浪人中(という言い訳)で成人式に行っていないため、中学の同級生とは卒業以来殆ど顔を合わせていなかった。
そもそも僕は高校受験で地元の学校に落ちて遠方通学となってしまい、気づけば10年程の交流断絶があった。

狭い地元だし、みんなの近況も聞きたいし、辞めたくて仕方ないものの「大手系列の無名メーカー勤務」という微妙な肩書が、結婚適齢期の女性陣にどんな反応を受けるのか確認してみたいという好奇心もあり、
同窓会の案内状に丸をつけた(BGMは槇原氏のあの曲)


結局、当日は男1人でアラサー女性達の中で愛想笑いをし続けることになった。
まず、子育て中の女性が子どもを連れてきており、「託児所じゃねえぞ!!」という思いを堪えつつ、必死で「いい奴」を装うため子どもを相手にしながら、10年ぶりに会う女性陣と食事をした。

住んでる場所、勤務先、職種については会が始まって1時間くらいは話題に挙がったけれど、それ以降はそんなに…だった。ちなみに、受けはそんなに良くなかった。
興味ない男の勤務先や学歴なんか、確かにどうでもいい。
今となってはそういうどうでもいいものに10代後半から拘り続けて、気づけば会社をいつ辞めるかみたいなことを考えている26歳になってしまった。

他のみんなの近況を聞くと、記憶にある同級生よりずっと大人になっていて、
目の前の日常を必死に生きていた。
子育て中の同級生とは子供中心の話題になる一方で、中学時代はあまり関りがない子とは近況報告から話題が無くなりかけたため、くだらない話を切り出した。
「最近は出会い系アプリで遊ぶくらいしか楽しみがないんだ。にしても、Pai〇sは全然マッチングしないし、女性はブスが多いし…」などと話して、ツッコまれたりしていた。

「〇〇君はめちゃ女の子の見た目にめちゃ拘っていたよね!!昔からだよ!!」と言いがかりをつけられた。
ふと、私とは違うテーブルにいた初恋のA子に目をやる。
まだ一度も話していなかった。

今思えば、2時間もあったのだから途中で座席移動をさせてほしかったけれど、
10名ほどのメンバーがいて移動したがる人が誰もいなかった。

下らぬ話をしていたら時間が終わり、店から追い出された。
生ぬるい8月の夜風にあたりながら、駐車場で僕たちは談笑を続けた。
そこでやっと、A子と話すきっかけを掴んだ。

A子の親友、B子からいきなり話しかけられた。
「〇〇君って〇〇小学校出身だっけ???」
約10年ぶりの会話の始まりがそれかよ!!と突っ込んだ、会話のきっかげがつかめず、ぎこちない切り出しになったが、少し天然のような雰囲気はあの頃のB子と同じだった。

当時はA子を崇拝していたので、クラスの違う彼女となんとか接点を持とうとB子経由でメアドを聞き出したりする努力をしていたらしい(中学時代の日記から確認)
日記を読み返すと、B子に対して好意的な記述もあった。
そもそも、中学時代はA子よりもB子と会話した時間のほうが断然長かった。
流行り始めた動画サイトの話をしたり、好みの音楽ジャンルが似通っていて盛り上がった記憶がある。

やはり彼女とも卒業後は疎遠になり、久々にSNSで「友達」になった時にはB子は苗字が変わっていた。同世代で早めの入籍報告だったこともあり、複雑な気持ちだった。
お相手は、僕が勤務している系列企業の一社らしい。

B子を中心に交えながら、A子と僕の3人で近況報告をした。
旦那さんの一時的な県外異動についていって、地元に戻ってくるときには20代終わりだから、戻ってきてから出産にしたいな~という話をしていた。
僕とA子は独り身なので、「頑張れ」と笑っていた。A子の笑顔を久々に見れた。

 

中学卒業から10年経ち、同級生達はライフステージを着実に進んでいっているように見えた。けれど、あの時お互い見せなかった苦労・悩みを抱えながら進んできて、また日常に戻るんだろう。

2年前の親の病気のことは同窓会では話さなかったが、ほかのみんなもきっと、言わない悩みはあったはずだ。
だけれど、自分は中学卒業してから10年経って何も進んでいないように思える。
みんなと比べたら、現実と対峙する覚悟は何も持ち合わせていない。
目の前の仕事のことや将来悲観に潰されそうになると、ありえたかもしれない過去に思いを募らせるダメ人間だ。

高校受験で挑戦をせず、地元の高校に普通に進学していれば、青春を謳歌する同世代を偏った見方でバカにして童貞をこじらせることは無かったかもしれない。高校時代もA子やB子とたまには連絡を取って、お互いの近況を話せたかもしれない。成人式では少し大人になった彼女たちと笑いあえたのかもしれない。

 

認めたくなかったけれど、10年後のA子には魅力を感じていなかった。
人によっては、一番輝かしい時代の笑顔を、15歳~26歳までの彼女を僕は全く知らない。B子についても同じだ。

僕が夏休みの宿題に追われているときに、彼女たちは誰かと笑っていたんだろう。
僕が予備校で浪人した19歳の時、彼女たちは他の男に抱かれていたのだろう。
僕が成人式を休んでセンター試験の過去問を解いているとき、彼女たちは成人式の2次回で思い出話に花を咲かせていたのだろう。

見れたかもしれない笑顔を、僕は2度と知ることができない。

何かを得るには対価が必要だと言われる。僕は何を手に入れたかったんだろう。
犠牲にして、今手に入れたのは何なんだろう。

実のところ、20代前半まで尾を引いていた学歴への拘りも、高校受験の失敗がなければそこまで固執することはなかったのではないかと思う。生来そこまで負けず嫌いではなかった。費やした時間のことを考えて、"彼女たち"から離れて勉強ばっかりやってる身分なのだから、「名門」に入らねぇとやってらんないじゃないか。そんな欲張りな背伸びに引っ込みがつかなくなっただけなんじゃないか。僕はただ、地元の男友達の1人として、彼女たちの笑顔をたまに見て、無理のない人生を歩みたかっただけなんじゃないのか。

そんな幸せが一番手に入りにくいものかもしれない。

僕は欲張りすぎたのか。
休み明けからまた、社員が辞め続けるクソみたいな職場に戻る。
気づいたら親は倒れて、変な会社で自分は苦しんで寿命をすり減らしている。
大卒正社員として就職するために費やした労力が、僕の足枷になっている。
同窓会が終わってから、考え続けて深みにどんどんはまっていく。何が正しかったのか何が間違っていたのか。これからどう歩けばいいのか。もう分からない。