140字では書けない

アラサー異常独身男性

26歳

26歳になった。浪人した無能なのでまだ会社員2年目である。

こんなにも疲れた26歳になるとは10年前の自分も想像していなかっただろう。

高校までの勉強にリソースを突っ込みすぎてダメになった大人の典型例みたいな生き恥を晒しながら生きている。



この半年間、安楽死したいと思いながら働いていた。
当初は転職を目指していたけれど、
もう死んだ方が楽だろうということに気づいてしまった。

1月に受けた企業の馬鹿面接官に
「ストレスを感じてしまうのは、職場環境というより君が業務に慣れていないということが大きいんじゃないかな」と言われ悩んだのが本当に無駄だった。
ホワイト企業の人間は、こちら側のことは理解する気も寄り添う気もない。

この半年で、所属部署では1名退職し、隣の部署では中堅社員が2名退職する予定。
全社的にも5年目以上の社員の退職が続出するような環境で、何を慣れればいいのか。
むしろ、こういう環境に慣れたら人としてどうなんだ。なぁ?



上司が出向してから半年経つが、人員体制は変わらないままだ。
20代正社員は私だけ。
土日に友人や知人と会ってガス抜きをすることにも嫌気が差した。
事態は何も解決していないのに、精神論だけで乗り越えようとして、挫折して、また知り合いとの予定を作って。

愚痴を吐き出せる友人や家族の存在が有り難くて感謝すべきだと″まともな人″が認識しているのがどうにも理解できない。

業務にまつわる知識やタスク管理の学習、治療ができなければ愚痴を吐こうがなんだろうが負担は減らないし、潰れるだけなのに、
この国には訳のわからない理屈で片付けようとする馬鹿が多すぎる。

例:仕事への考え方が完璧主義なんじゃない?

こっちがナヨナヨして相槌を打って何もかも飲み込んでると思ったら大間違いだぞ本当に……

風俗Webスタッフ採用者と面談をしたら現実の厳しさに何もかも嫌になっちゃった話

2ヶ月ほど前、今の職場から逃れることだけを考え、スマホで「高収入」「IT運用」などと検索していたら風俗求人サイトでWebマーケティング求人(未経験応募可)を見つけた。
未経験でもやる気があれば可」というブラック企業の求人にありがちなフレーズがあったものの、採用サイト全体を見ると応募者とのミスマッチを極力減らす目的で、様々な角度からの自社紹介コンテンツが作られていた。


他の風俗グループの採用サイトも見てみたが、応募者への待遇説明や仕事紹介コンテンツの充実ぶりは他社と比較して圧倒的に優れていたので、もし応募するならここのグループしかないな。そう思いながらも、数日前まで応募することは躊躇っていた。

 

 

風俗業界に飛び込むということ

風俗業は性欲という強固な需要に支えられた高利益ビジネスであり、
実力主義でスピード昇進昇格が可能なものの、世間体の悪さから常に人材不足の業界。
当たり前だが、「風俗スタッフ」になるつもりで生きてきた人間は誰一人としていないだろう。

・様々な事情で「風俗スタッフ」をするに至った一般人
・風俗スタッフぐらいしか採用されないダメ人間
後者の比率が圧倒的高く、加えて求人情報と実際の待遇に差異がある店がかなり多いため離職率は一般企業より圧倒的に高いそうである。


そんな業界であれば、一般企業に採用されて働いている並の人間・・・いや、並より少し能力が低いけれど真面目さだけが売りの私でも簡単に高評価を得られ、今よりも年収を上げられるのではないか。
そんな甘いことを考えながら、
「そんな上手い話は無い」
「これまで生きてきた"真面目な世界"での人間関係を捨ててまで、東京に行く覚悟はあるか?」と自問自答していた。

採用担当者との電話面談

いつまでも躊躇していては埒が明かない。見すぎて見慣れてしまった風俗求人サイトの問い合わせフォームから応募を検討している旨と質問事項を書いて送信した。
すると、半日でメール返信が届き、数時間後に電話面談をすることになった。 

事前の質問の狙い

メールで送った質問事項は2点。

  1. Webマーケティング職種で採用された場合に社員寮に入れるか
  2. 直近のWebマーケティング採用者の昇給実績

 質問の狙いは下記の通り。

  1. Webマーケティング職種で採用された場合に社員寮に入れるか
    採用サイトでは地方からの上京者を歓迎し、採用された場合に駅近の社員寮に入寮可能との説明があった。しかし、そこには目立たないように書かれた「店舗スタッフとして採用されたら・・・」という文言があった。
    地方からの上京者でWeb職種の場合は「不可」になるのかを確認したかった。
  2. 直近のWebマーケティング採用者の昇給実績
    店舗スタッフであれば店舗売上や来客数が昇給・昇格の条件になることは採用サイトで記載があった。しかし、そうした客観指標はWeb業務をはじめとするクリエイティブ職種には存在しない(アクセス数が増えた!といってもそれが顧客数の増加に寄与したかの因果関係は証明できない)
    そういう背景がある中で、「誰でもチャンスがある」という実力主義を謳っている組織でどのような基準が設けられているかの探りを入れたかった。
    もちろん、昇給・昇格基準をいきなり電話で教えてくれるとは思っていないので、実績を聞くことにした。

ブラック企業ではあるものの、安定企業と思われている会社を辞めて東京に行くからには、東京で生活基盤を作る「見込み」が必要だった。
上の2点は、微妙な回答を貰ったら応募検討そのものが覆る重要項目だったので、それを応募前に確認したかった。
我ながら注文が多く面倒な奴だが、人生がかかっているのだからこれくらいの確認は当然だろう(と当時は思っていた)

質問への回答

予定の時間より10分早く着信があり、急いでスマホを手に取る。
敬語が適当な中年男性で、人事部門の担当者ではなく実際のWeb部門のマネージャーだと自己紹介された。
マネージャーさん(自称)から言われたことは次の通り。まだ応募前なのに突っ込んだことを言われた。

  • 社員寮に関しては、現在のWebスタッフで採用された人間に入寮した人はいないです。しかし、面接で上の人に「ぜひ採用したい」と思われれば入寮可能です。
  • 言ってしまえばワンマン組織なので、入社時の待遇は柔軟に対応する。つまりは面接の結果次第です。
  • 昨年度は同じ職種への応募者が10人いて採用者がゼロ。全体的にレベルが低かったですね。それでも2人ほど「いいな」と思える人がいたんですけど、採用には至らなかったですね。
  • 昇給実績については、入社後1年で5万昇給した若手の子がいました
    5万って、額としてどう思います?(こちらは「大きいですね」としか答えられねぇだろ!)圧倒的にできる子で、最初からバリバリとコーディングできた。いい意味で目立つ子でした(過去形なのが悲しい)
求める人材像

質問と関連し、応募職種について現在の知識を確認するための質問を矢継ぎ早にされた。スピード感に若干たじろぐものの、事前にアフィリエイト入門本(笑)でつけた表層的知識を回答した。

ある程度のこちらへの評価が終わったのか、昨年の応募者のレベルが低かった話と昇給実績の話から求める人材像について話題が移る。

  • 勿論1日中パソコンと睨めっこする仕事だから、忍耐強さは必要。
    けれども、単に忍耐強くて大人しいオタクっぽい子では厳しいかな。(←これを聞いて僕はもう早く話を切り上げたいと思った)
    10人応募で採用がゼロだった背景にそういう子が多かったのはある。
  • グイグイと他の人を巻き込みながら、自分で仕事を作っていけるようなアグレッシブさが欲しい。
  • そういう積極性があって、スキルもあって、上の人に目立てるような人が昇進・昇給する。やっぱり、売り上げ実績が評価の指標にならない部門だから、社内営業を上手くやりつつプレゼンスキル上の人にアピールしないと昇給は厳しい。
  • ちなみにね、私が電話面談をしてみてあなたに正直に点数をつけるとすると・・・
    70点です。合格点は80点なので、あとちょっと足りない。(←は?と言いそうになった。ガキなので。)

最後に、今回は面接をする前の問い合わせだからこれで採用をしないということもないし、応募枠に定員なんてないので、自分のキャリアをじっくり考えて、
面接の準備ができたらいつでも連絡くださいね~と言われ面談を終えた。

電話面談を終えて

ただただ脱力した。
どの業界でも、「まともなところ」に採用されるための能力・性格特性は一緒やんけ!!という意外性の無い当然の結論に着地してしまった。薄々分かってはいたのに。


並より少し能力が低いけれど真面目さだけが売りの私でも簡単に高評価を得られ、今よりも年収を上げられるのではないか。

人材不足の業界ですらそんなことは全くないという現実を直視して、半年前から心の底で思いつつも気づかないようにしてきた感情が生まれてくる。

「なんで生きるのにそこまで無理をしなければならないんだ」

「仕事に覚悟やらプライドを持つエネルギーが正直無い。年齢と比べて未熟な人間と言われようが、もう無理・・・」

「去年の12月から残業が40時間未満だった月は今月だけなのは普通なのか?耐えて当たり前なのか?業務が溜まる一方の会社で個人の努力は大した影響にならないのに、なぜ俺はこの会社で苦労する?」

全ては仕事に対する意識の低さが問題なのだろうが、根っから腐った人間なので自分の意識を変える気にはならなかった。

「積極性」「周りを巻き込みながら問題解決する力」やら、あとどれだけの性格特性とスキルがあれば、人間らしい生活を得られるようになるのだろうか。
そういう人間じゃないと今の日本ではまともな生活を送る権利は無いのだろう。それを知らなかった私は甘かった。


脱力感に包まれて何もかもが嫌になり、起き上がれなかった。夕食も取らずに寝続けた。ずいぶん前から頭の中に浮かんでいる言葉をつい呟いてしまう。


「まともな転職より、死んだほうが楽で確実だろ・・・もう・・・」

 

続く・・・かも


(追記)

結局1年後に休職しました。

http://applefactorz.hateblo.jp/entry/2019/06/12/182710


僕はいま君のことだけ

会社に入ってからは特にそうだが、
職場の同僚や同期に「お前、休日何してんの?」という質問をやたら訊かれた。

理由は何となく察しがつく。
就職活動で落とされ続けた遠因の1つと勝手に思っているけれど、「分かりやすいキャラ」がない。
演じることもできない。

相手からすると、恋人はいないだろうし、オタクっぽい容貌だけどアニメの話はしていないし、かといって健常な若者らしい雰囲気はないし(←マジで言われて不覚にも笑ってしまった)
一体お前は何をして時間潰してるのか?ということなんだろう。

当たり障りのない回答をする社会性はあるので、今まで適当に答えていたし、これからも殆どは適当に答えると思う。

先日は考えるのが面倒で、同期の奴に「好きなアーティストで、自分が中学高校ぐらいのときに出したアルバムを聴き直してるよ」と話した。
バンドの具体名を挙げたらへぇ~~で終わりました。
へぇ~~、じゃねぇんだよゴミ。
話題に困ってる訳でもないのに、ぱっとしない独身男の休日の過ごし方なんて聞くな。

これだけ趣味が細分化していて、興味が起こらないであろう相手に好きな趣味を布教できるほどお喋りは上手くないし好きでもねぇよ。

仮に「休日は○○を聴きながら天井をぐったり見ています」とか、
部屋の電気もつけずにWikipediaで昭和犯罪史を読みふけっています」とか言われても困るだろ、なぁ?



先日は上司に有給を取れと言われ、「業務があって難しいです」と答えたら「趣味を持て!」と言われた…
(応答になってない。とりあえず、暇があれば無趣味にはならねぇよ馬鹿。)

今年から会社員になった皆様におかれましては、
人生消化試合のぱっとしない先輩社員には、休日の過ごし方を訊かないであげてください。
もう、ほっといて下さい…

追記
・入社して社会の辛さにブチ当たってからは00年代に勢いがあったバンドばかり聴いてます。
(Base Ball Bear,チャットモンチー,くるりなど)

椎名林檎のトリビュートアルバム、やたらラジオで聴いてしまい、有り難みが無くなってますが買います。

・GWは松本市美術館草間彌生の展覧会に行って来ました。
先入観無く作品を見ても面白かったです。
彼女の描いてきたテーマに「自己消滅」があり、それが水玉をはじめとした反復表現になったという草間氏の来歴と関わる重要点を帰路で知ったのが歯痒い(美術館で購入した彼女の新書を読んで知った)
また別の美術館でも草間作品を観に行きたいですね。

全ては自己責任と言われないために

一度しか経験していない転職経験を踏まえ、今後企業側から「お前が虚弱だから」
「単にあなたが精神的に弱いだけ」と突っ込まれないようにするためには下記3点が必須だと考える。

○虚弱と言われないレベルの体型まで筋トレをする

○どんなに忙しくても転職活動と仕事を同時に行う

○上記2つを両立するのに必要な時間を作るためのタスクマネジメントと事務処理能力の向上




今の仕事と職場での雑用・使い走りだけで精一杯なのに、上のことを満たすためにどれだけの時間とエネルギーがかかるのかと思うと気が重くなる。真ん中以外は数ヵ月でどうこうという問題ではない。

そうやって莫大なエネルギーと時間をかけて、それでやっと得られる待遇は新卒大企業に入った奴の足下にも及ばないようなものだと相場が決まっていて、なおかつ独りでただ死ぬだけの未来が待っていることにアホらしくならなかった人がいたら、
俺はその人を尊敬します。

諦めて死んだほうが楽だとしか思えない。

もうどうだっていいわ

私の所属グループの人数推移
2017年10月:4名
中途のパイセン参加(人手不足のため)

2017年11月:5名
1名復職

2018年1月:4名
上司が異動

2018年4月:3名
パイセンが別のグループに異動。
しかし異動先でやることは決まっておらず。

俺をそこまで潰したいか。
まぁ、潰したいんだろう。
そんなことは最初から分かっている。

今日は昼休み直後にこそこそと人気のいない休憩ルームでメンタルクリニックに電話をした。
診察時間内のはずなのに、診察時間外を知らせる音声ガイダンスが流れてスマホをぶん投げようかと思った。
本当に、ふざけるのもいい加減にしろよ。